【注目アプリレビュー】『シアトリズム ファイナルファンタジー』好きなシリーズ作をピックアップして思う存分奏でよう

2013-01-07 19:00 投稿

●『シアトリズム』がiOSでプレイできる!

国産RPGの代名詞ともなった『ファイナルファンタジー』シリーズの楽曲をリズムゲームで楽しめるニンテンドー3DS用ソフト『シアトリズム ファイナルファンタジー』。iOS移植版は、単なるベタ移植ではなく、3DS版を踏襲した形で楽曲数・参加キャラクター数なども大幅にパワーアップ! 高解像度対応の美麗なグラフィックはもちろんのこと、ゲームシステム周りも刷新され、より手軽で遊びやすく生まれ変わっている。さらにゲーム本体+2曲を無料ダウンロード可能。ゲームの体験だけならタダってこと!

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▲『FF VII』から“片翼の天使(BMS)”と『FF X』の“ザナルカンドにて(FMS)”をお試しプレイ可能。各楽曲には“普通の譜面”、“熟練の譜面”、“究極の譜面”といった3種類の譜面があって、さらにアレンジ版の“幻影譜面”がある。

●リズムにのって“クリティカル”をめざせ!

iOS版ではミュージックモードが一本化されており、好きな楽曲から譜面の難易度を選択してのプレイが基本。それぞれの楽曲には2タイプのミュージックステージ(MS)が設定されており、赤色のBMS(バトルミュージックステージ)と緑色のFMS(フィールドミュージックステージ)とに分かれている。楽曲と譜面の選択後は、プレイするパーティーメンバーを選択。歴代の主要キャラクターごとに“ちから”、“すばやさ”、“すばやさ”、“うん”のパラメーターに加え、アビリティ能力が設定されている。パラメータやアビリティによる得手不得手はあるが、キャラクターは好みで選んでも大丈夫だ。

▲“ちから”や“まりょく”が高いとBMS、すばやさが高いとFMSで有利に。“うん”は入力失敗した時に一定確率で無効化してくれる要素で、いずれのMSでも効果大! ちなみにレベルアップで修得したアビリティは、そのまま自動的に装備される。

楽曲に合わせて流れてくる譜面は、色違いな3種類の“トリガー”で表示されるオーソドックスなプレイスタイル。“レーン”上を流れてくるトリガーが、“ジャストサークル(黒丸マーク)”に重なったタイミングでトリガーを入力し、そのタイミングによって正否が判定される。トリガー操作は以下の3種類あるが、緑色のホールドトリガーにはフリックやドラッグといった追加操作も加わるので要注意!

・タッチトリガー(赤色)=タイミングよくタップ
・スライドトリガー(黄色)=矢印の方向にフリック
・ホールドトリガー(緑色)=長さの分だけホールド→離す

BMS(バトルミュージックステージ)
アップテンポなバトル曲にのって、モンスターとの戦闘で経験値を得られるMS。4本のレーンを流れてきたトリガーに合わせて画面操作し、フィーチャーゾーンに続く特殊レーンでは、召喚獣による“サモンアタック”を繰り出していける。

また、楽曲の中盤に“フィーチャーゾーン”と呼ばれる特殊レーンが設定されており、シルバーカラーのトリガーが流れてくる。このゾーンでは正確なトリガー入力を続けることで、より効果の高いフィーチャー(召喚獣やチョコボ)が発動する仕組み。見た目の変化だけでなく、ステージクリアー後にパーティメンバーが獲得できる経験値にも影響するようだ。

FMSはホールド中の上下移動が必須事項なので、ホールド後に指を動かすスペースを空けておくこと。操作ミスの“BAD”が表示されるとHPゲージ にダメージを受け、FMSだとメンバーが転倒して自動入れ替え。譜面を演奏し終わるまでにHPがなくなると、その時点でゲームオーバーとなってしまう。

 FMS(フィールドミュージックステージ)
ゆったりとしたフィールド曲に合わせ、進んだ距離に応じた経験値を得るMS。レーンは1本のみだが、ホールド+ドラッグの追加操作が加わる。特殊レーンではプレイヤーがチョコボに変身して、“チョコボタイム”中はスピードアップだ。

●クエストメドレーで譜面とコレカをゲット!

オリジナル要素のひとつとなるのが、FMSとBMSを交互にプレイ可能な“クエストメドレー”の実装。このモードはいわゆるランダムのプレイモードで、スゴロク形式のマスを進むごとにAパート(FMS)とBパート(BMS)がセットになった“クエスト”を選択。それぞれに難易度とクリアー報酬が設定されており、クエストクリアー時のみHPが一定量回復する。大ダメージを受けるとHPが完全回復しないので、アビリティ“ケアル”を持ったキャラクターをパーティーに入れておくのがオススメ。リーダーをすばやさ重視にしておき、それ以外はBMS向けのパーティを組むのもいいだろう。

▲連続クリアーすべきクエスト総数に応じて、メドレーの長さと譜面の難易度が変化! ☆×4以上の難易度を選ぶことで、ランダム楽曲に究極の譜面が出現。幻影の譜面がそろっていた場合、こちらも選択に組み込まれるので注意しよう。

このモードでのみ“幻影譜面の欠片”や“コレカ(コレクションカード)”といったクリアー報酬を入手可能。幻影譜面の欠片については、難易度ごとに欠片を4個集めることでアレンジ版の幻影譜面が解放される。難易度としては元になった譜面より少し難しいレベルだが、どの欠片が手にはいるかはランダムだ。コレクションカードについては、タイトル画面の“コレクション”で閲覧が可能。全243種類のコレクションカードがあるのだが、ダブることもあるので全種類集めるのまで相当なやり込みが必要になりそうだ。また、クエストメドレーをクリアーすれば、リーダー登録したキャラクターのHP上限がアップしてくれる。

▲幻影譜面の欠片を手に入れることで、いずれかの楽譜に欠片が1個ずつ補充される。4個そろうと幻影楽譜が解放されるのだが、ぶっつけ本番でプレイすることもしばしば……。▲コレクションカードには、“ノーマル”、“キラ”、“スペキラ”の稀少度あって全81枚ある。ダブりカードを集めることでカードレベル(?)が上がり、稀少度がアップする仕組みだ。

 

●ユーザー譜面でバリエーションは無限大!

もうひとつのオリジナル要素となるのが、“エディット”機能によるユーザー譜面の作成だ。このエディター機能は思ったより使いやすく、“譜面作成のコツ”などヘルプも充実しているのだが……、本格的な譜面を作れる半面、トリガーの配置は根気のいる作業。個人レベルでの作成は敷居も高いが、ユーザー譜面をダウンロードしても楽しめる。開発スタッフの作成した追加譜面も公開されているので、プレイして楽しむもよし、譜面作成の参考にするもよしなのでチェックしてみよう。

▲トリガーを置いていく地道な作業は、1曲完成させるまで時間もかかるのが難点。ちなみに通常モードで楽曲を選択してから“ユーザー譜面”のタグを選択、“ユーザー譜面のダウンロード”でアップロードされた譜面リストが表示される。

 

●バージョンアップの拡張性にも期待大!

3DS版をベースとした移植版だけあって、クオリティーの高い楽曲と譜面が楽しめる本作。オリジナル要素となる幻影譜面やユーザー譜面の導入により、繰り返し遊べそうな作りも評価できる。有料楽曲の価格を高いと感じるかも知れないが、基本パックの総額だけなら3DS版と同等な価格設定。単曲販売や追加キャラクターまで“全部”買おうとするとたしかに結構な金額になる。しかし、“自分なりに思い入れのある『FF』シリーズをセレクトできる”と考えれば、リーズナブルな価格で抑えても楽しめる。

リズムアクションとして遊びやすくなった半面、ゲーム要素が簡略化されたのは個人的に残念な点だが、それを差し引いても“『FF』シリーズの音ゲーが遊べる”のは魅力的。全113曲(2012年12月時点)と楽曲の数も多く、今後のバージョンアップを考えても遊びごたえは十分。ボリューム面はかなりのものだし、末永く楽しめそうなタイトルなのは間違いない。

▲それぞれ有料楽曲については、ダウンロード前に“再生アイコン”をタップして視聴可能。『FFタクティクス』や『FF零式』など、基本パックになっていないシリーズ作品も単曲購入できる。無料曲のプレイで気に入ったら購入してみよう。

THEATRHYTHM FINAL FANTASY(シアトリズム ファイナルファンタジー)

メーカー
スクウェア・エニックス
価格
無料(アプリ内課金あり)
対応機種
iPhone4、iPhone4S、iPhone5、iPod touch(第5世代)、iPad2、新iPad、iPad(第4世代)、iPad miniに対応。 iOS4.3以降対応となります。
備考
基本パック4曲セット:450円[税込]
単曲販売:170円
キャラクター1種類(追加可能キャラクター全25種類):250円[税込]

※初回起動時は、電波状態の良い場所でご利用ください。
※iPhone4では、FMS、BMSの背景が簡易的なものになり、その他にも動作が快適ではない状態になる可能性があります。

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